島崎譲のブログ

近況、戯言、イラストを掲載中。

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毒書感想

悪口なので著者名もタイトルも言いません。
私が以前から好んで購読している作家さんの本なので
当ブログに紹介しているかも・・・・
暇を持て余している方は遡り推測の上
こっそり(^_^;)当ててみて下さい。

この方の本は本当に面白く、
私は全部とはいかないまでも出版されている本の
ほとんどを読破しているはずです。

今回、新刊として出ていた文庫本を
さっそく嬉々として読み始めました。
序盤、中盤は文句無くグイグイ、螺旋状のドラマに
引き込まれていきます。
「ああ、今回も面白い!一気に読んでしまう!!」と・・・・・
しかし
「ん?いつもなら人間の闇の部分を目を背けたくなる位
たたみこんでくるはずなのに・・・・・?」
物語的には確かにそうなのですが、
表現が浅いというか淡白というか甘いというか・・・・
登場人物にしても
感情移入できるエピソードの情報量が少ないので
「ここまでやってしまう」行動原理が理解できません。
逆に、報復されるべき人物が結局うやむやで
嫌われ役も
「前ほど嫌いではなくなった」の一言で無理矢理良い人で終わってしまいましたが
いやいや、最後まで嫌な奴でしたよ~~~(>_<)
そして、読了後の感想は
「面白かったけれど、いまひとつ物足りない。」でした。
そして、巻末の解説を読むと凄い既視感。
前に読んだような気がしてなりません。
たまに購読済みの本を忘れて再度買ってきてしまう私。
またやったか?いやいや、作品は最新刊!そんなことはありません。

既視感は解説文でした。
同じ作家の前に読んだ本の解説にそっくりでした。
使い回しか?盗作か?
いえいえ、前作を取り出して読み返すと全然別物でした。
しかし、別人が書いた別の解説が驚くほど似ていたのです。
その上、その前に読んだ本の私自身の感想も
「面白かったけど、いまひとつ物足りない。
登場人物がここまでやる理由に感情移入できない無理矢理感」でした。

この2作品に共通する事がもうひとつありました。

それは
「テレビドラマ及び映画化を前提とした企画作品」
で、あった事です。

凄く似た内容の解説は両作ともそれぞれのドラマ制作プロデュサーなる人物が
書き下ろしたものでした。
解説の出だしは著者の作品に衝撃を受け、
ドラマ原作を依頼しに出向き、何度も打ち合わせを重ね、
ついに完成!流れはまるっきり同じ。
このような職種の人はなぜ考え方も話の持って行き方も文書のイメージも
画一的でよく似ているんでしょう?
同じ人が書いているとしか思えなかったです。
そして、作品の内容を詰めて行く段階では、作家の味を損ねまいと言いつつ
ご本人達のお好みのシチュエーションとか人間愛とかを遠まわしに押し付けている(^_^;)
「縛りありき」の作品だったのです!!2作品とも!!

抜きん出た才能に凡才が乗っかって
傑作を凡作にしてしまった!としか思えなかったのです。

作家御本人が引き受けられたお仕事なわけだから、
読者の私がどうこう文句を言う権利はありませんが(ーー;)

作家さん御本人の力が衰えたわけでもなかった事に
一縷の希望を託し、
他者の縛りなき作品を切望しつつ次回作を楽しみに生きて行きまする。

| 読書 | 08:37 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

もしかして

先生、ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
お仕事も順調に書き進めておられるそうで、嬉しいですo(^o^)o

それは私も何度かこちらでお話させて貰ってる作家さんでしょうか?
もしそうなら、私も感じておりました。
突き詰めて突き詰めて書かれる作風なのに、なぜか最近それが見受けられない。新刊に手が伸びなくて…
映像化される中、文章表現での勝負が出来る凄い作家さんだと思っていたので、物凄く残念です。
考え方が変わったのか、売れたらもういいのか、寂しいです(/_・、)
読んで号泣した涙を返して~(笑)

解説もそうですよね!ホントに読んだの?と聞きたくなります。読んでなくて解説されるかた、沢山いますから。
前に言ってたなぁ、誰かがこんなふうに書いてたなぁと真似で済ましたり。

要らないこと書くなら解説しなきゃいいのに…

読む気も失せてしまいますよね。

先生のいう作家さんと私が思う作家さんが違っていたらごめんなさい!
前は蜂、今はカエル…

| おりょう | 2016/03/30 11:21 | URL |

Re: もしかして

> おりょうさん、コメントありがとうございます。

当該の作家さんは違う人ですが、おりょうさんと語り合った方も確かに残念な感じになってしまいましたね。(T_T)

作家の人格と創作物は別物として、作品に罪は無し!を信条にしてきましたが、
この方の昨今の言動や新刊本を見ると
よからぬ虚偽や啓蒙に巻き込まれそうでさすがにもう読めませんね(T_T)(T_T)(T_T)
弱者目線、反権力だと思い込んで読解していましたが
それは勝手な解釈だったのかなあ・・・と。
もともとテレビ業界の方でしたから、権力付随、話題性や商業主義重視だったんでしょうかねえ?

本当に残念です。

| 島崎譲 | 2016/03/30 21:13 | URL |















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